kirdina’s(裏)自転車秘密工房

「ordinaM3を買ってみたブログ」の作者による秘密の自転車工房です。濃い部分だけ抽出してみました。

WTB byway 44 (700Cx44) を仮組みしてみた。BOMBTRACK ARISE-2 2018 のフレームにちゃんと入るかドキドキでしたけど、どうやら上手くいきそうで万歳!…な話

2020.11.11(水)

 もともと組付けていたチューブレスタイヤ、Continental Grand Prix 5000TL を取り外したホイールに、新しいタイヤを取り付けます。

 

kirdina.hatenablog.com

 

 

 新しいタイヤとして選んだのは、もともとのタイヤ 700Cx28 とは全く正反対の 700Cx44 という太いセミスリックタイヤ、WTB byway 44 ! 両極端に振ってみると色々な面白い発見があるものです、たぶん。 

 で、このタイヤ、700Cx44 ブラック。実は日本では正規市場流通していない色だったりします。

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 もちろん最終的にはチューブレスレディーで組付ける予定なのですけど、今回はこいつをチューブ入りで仮組みして、実際に BOMBTRACK ARISE-2 2018 に取り付けが可能かどうか、試験してみました。

 

 

 

なぜ”仮組み”?:

  …なぜ本組みしないのか…と申しますと、最大の理由はまだ新しいチューブレスバルブが届いていないから。Chain Reaction Cycles の手違いにて、到着が遅れております。

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 返金処理していただいて、改めて Amazon あたりで購入した方が早いのですけど、まあ、仕方ありません。気長に待ちましょう。

 

 それと、もう一つの理由は、この太さ44mmのタイヤが本当に BOMBTRACK ARISE-2 2018 に取り付け可能かどうかの確証が持てなかったから。もしもフレーム等に干渉して使用不可の場合は、未使用中古品としての売却も検討しなくちゃなりません、安い物ではないので、少しでも経費回収…。その際に、シーラント剤で汚れた物は出せませんからね。

 

なぜこの組み合わせ?:

 わざわざ既に組付けてあるチューブレスレディータイヤ(Continental GP5000TL)を取り外し、そこに改めて WTB byway 44 を取り付けなくても、新しいホイールにそのまま byway 44 を取り付ければ良いのでは?

 はい、もともとそういう予定だったのですけど、計画変更いたしました。

 計画変更の理由の一つは、新しいホイールがカーボンリムであること。既存のアルミリムより弱そうじゃないですか? だったら、グラベルへも行くであろう WTB byway  44 をアルミリムに取り付けて、舗装路しか走らない Continental GP5000TL をカーボンリムへ…ということになったわけです。

 もう一つの理由はホイールの重量。実際に比較してみると、アルミリムの方がカーボンリムより重かったため、軽いもの同士を組み合わせ、重いもの同士を組み合わせることで、性格をはっきりさせようと思ったのでした。

 

仮組み開始:

 そんなわけで、いざ組付け。フォールディングタイヤですのでぐにゃぐにゃで扱いにくいですけど、そこは何とかします。

 

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 チューブを入れて、前輪の組付け完了!

 特に新品タイヤをリムに嵌めるときって、気を使いますよね。特に気になるのが、「ビードが均等に上がっているかどうか」じゃないですか? 今回、前輪についてなかなか均等に上がらず、何度も空気を抜いてはモミモミしたりして、頑張りました。そのおかげで、何とか均等にビードを上げることができました。

 よく不良品タイヤのクレームで、「タイヤが歪んでいる!」…といったものを見かけますけど、そんなクレーム対象になった個体の一部には、こうして組付ける人の技術の未熟も含まれているように思います。クレーム入れる前に、よくよく注意深く組付けを行った方が良いかもしれません。

 700Cx28 の Continental Grand Prix 5000TL(写真右)と、700Cx44 の WTB byway 44 (写真左)を比べてみると、こんな感じ。うーん、この写真じゃちょっと違いが分かりにくいですね。実物を手にすると、明らかに外径と…そして何より存在感が違います。


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 同様に後輪も組付け完了。チューブ入りは簡単で良いですね~!


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 スプロケとディスクローターも取り付けて、これでフレーム・フォークへの取り付け準備完了。

 

 

 組付け後の実際のタイヤ幅をノギスで計測してみたところ、だいたい横幅 42mm くらいの太さでありました。

 こういうことするなら、ノギスは1本持ってて損はないですね。

 

 

フレーム、フォークへの取り付け:

 では、さっそくフレーム・フォークへ取り付けていきましょう。

 事前に情報を集め、ノギスで実際にフレーム各部を計測した上でこのサイズを選んでおりますが、でもやっぱりドキドキしますね!

karaido.exblog.jp

 

 

 フロントフォークの方は、事前計測で十分な余裕があることがわかっていましたので、バッチリ!

 

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 リアのシートステー、シートステーブリッヂ部分も余裕がありまして、バッチリ!

 

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 最大の難関はチェーンステー。どうかな?


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 割とギリギリですけど、OK!!

 やった! バッチリじゃないですか!

 チェーンステーとも、チェーンステーブリッヂとも、そしてシートチューブとも一切干渉なし!!

 

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 もしも辛いようであれば、リアエンドのスライディングドロップアウトを使ってホイール全体を後ろに下げることも考えていたのですけど、その必要もありませんでした。

 

試作完成図:

 そんなわけで、さっそく WTB byway 44 700Cx44 を装備した我が BOMBTRACK ARISE-2 2018 をご覧いただきましょう。

 

 参考に、もともとの 700Cx28 ですと、こんな感じでありました。これはこれで均整取れたプロポーションだと思うのですけど…、

 

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BOMBTRACK ARISE-2 2018 with 700Cx28 tyres(参考比較)

 

 700Cx44 となると、こんな感じになりました~!

 

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BOMBTRACK ARISE-2 2018 with 700Cx44 tyres

 

 足回りがゴン!…っと頑丈になりました。たくましさ満点の迫力あるグラベルグラインダー、モンスタークロスの雰囲気。我が家のタイヤのうち外径は最大。700Cx44 は、理論値ですと 622+44+44 で、タイヤ外径直径 710mm。これって一般的なロードバイク(622+25+25=672mm)を大きく超えて、29er MTB (622+55+55=732mm)に近づくくらいのサイズ感ですよね。こんなタイヤまでも違和感なく似合ってしまうのが、多用途万能機 BOMBTRACK ARISE の最高に面白いところだと思うのです。

ameblo.jp

 

結語:

 そんなわけで、チューブレスバルブが到着したら、自信をもってさっそく本組みをしたいと思います。

 屋外での試験走行くらいは年内にできるかもしれませんが、本格的な運用はたぶん来年春になりそうですね。雪の北海道ですから仕方ありません。

 タイヤやホイールのサイズや種類を替えると、走りにも大きな影響があることは、既に経験済み。この太くてデカいタイヤは、どんな走りを体験させてくれるのでしょうか。楽しみでなりません。基本的に舗装路メインの走行で、たまにチョロっと寄り道して脇道(英語で byway)のグラベルへ…という感じのライドを想定しております。また、この大径による回転慣性力を活かして平坦舗装路を定速長距離巡航…という、そんな使い方もできるのでは?…と思ってもおります。なんなら、来年初挑戦予定のブルベに実戦投入するのも…? うーん、どうでしょうか? ダメかな? 登り坂は辛いでしょうけどねぇ…(苦笑)。