kirdina’s(裏)自転車秘密工房

「ordinaM3を買ってみたブログ」の作者による秘密の自転車工房です。濃い部分だけ抽出してみました。

「初心者におすすめのロードバイク」という話は、色々な人が様々なことを言っていて何が何やらさっぱり。結局、他人の言う事なんて全部無視して、予算に合った好きなのを買うのが良いのかもしれないですね。

「ちょっと最近太ってきたし、健康診断でも色々言われちゃったし、健康のため、ストレス発散のため、最近流行ってるロードバイクでもやってみちゃうかな!」

 …というとき、どんなロードバイクを選ぶのか?

 

 私の例は全く参考になりませんし、私の言うこと私の趣味趣向はちょっと変かもしれませんので、初心者さんを正しい自転車道(物理的にも精神的にも)に導く自信など全くございませんけどね(苦笑)。…っていうか、私、狭義のロードバイクは持ってませんし、自宅に嫁のはありますが。

 

 でも、YouTube など眺めますと、色々な人が様々なことを言われておりまして、興味深いわけなのです。

 

 

 

 

 検索すると動画がいっぱいで、こんなの全部見てられませんが(笑):

 ちょっと YouTube で検索してみました。はい、ドン!

 

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  中途半端な物を買うのが一番ダメ。最初はエントリーグレードを購入して、ハマってきたら買い替えても良い? 

 

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 とにかく予算が許す限りハイグレードのものを選ぶのが、結局は一番良い? 

 

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  自転車マニアはほっといて、そうではない趣味サイクリングを考えたとき、やっぱり車体価格10万円前後というのがちょうど良いところだと、私は思いますけどね。

 

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 で、取扱店舗が近所に皆無で、日本国内での流通量も非常に少ないブランドの物を、通信販売で購入した私は、一体どうしたら良いですか?(笑)

 

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 いわゆる”狭義のロードバイク”には拘らない方が良いかもね~っと思います。初心者さんには、「ドロップハンドル+細いタイヤ」…ではない自転車もあるって、知ってほしいと私も思います。

 

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 確かに、ロードバイクに乗り慣れていない初心者さんにとって、ハイエンドバイクが乗りこなせるかどうか…疑問ですね。

  結局、どんな人たちとどんな楽しみ方をするのか。自分の人生の一部としてロードバイクを捉えるなら、それが一番の選択基準ですよね。

 そして、次々に乗り換えるのではなく、ひとたび手にした自転車とジックリと付き合ってみる。そういう考え方、私も好きです。

 

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ちなみに私はこう思うのですけど、皆さん、どう思われます?:

 他人の動画だけでブログ記事を1本書くというのもちょっとズルいと思いますので(笑)、一応、以下に私なりの考え方も書いてみちゃいますが、たぶん役には立ちません。あしからず。

 

まず最初に予算の話から:

 もちろん予算は多ければ多いほど選択肢が広がって良いのですけど、車体購入に10万円、そのほか装備品等に5万円、すなわち総額15万円といったところが望むべき最低ラインかな~と私は思います。でもね、家庭の事情は様々ですし、自転車だけが人生の全てではないですから、「15万円とか無理!」…という方は、例えば総額3万円だって良いじゃないですか! それで何が悪いのですか? 「お金がないからやりたいことを諦める」…なんて、アホなことです。「結局、最後は楽しんだ人が勝ち」…だと思いますよ、私は! 3万円では楽しめない…なんて道理は無いはずです。

 

見た目で選ぶのは正義!…だけど、ちょっと慎重に:

 断言いたします。見た目に気に入った自転車があったら、それは即ち”買い”です! 人間、誰しも、カッコイイ乗り物に乗りたいものです。

 しかし、ちょっと待って!

 「この自転車、カッコイイな!」…と思っても、「欲しい」…と思う情念をひとまずグッと抑えて、ちょっと落ち着いて、その自転車についてネットなどで調べてみましょう。そうすると、あの時はカッコイイと思った自転車が、それほどカッコ良くなく…、いえ、ちょっとダサく…、思えてくることも珍しくありません。

 その上で、改めてカッコイイ自転車を探してみても、遅くはありませんよ。

 

(1)目的が明確になっている方:

 「ロードレースに出たい!」、「峠道で良い景色を眺めながらコーヒーを淹れて飲みたい!」、「週末サイクリングで今年中に20kg痩せるぞ!」…などなど。最初から自転車に乗る目的が明確になっている方は、迷うことなくその目的に最適な自転車を買いましょ

 以上、このタイプの方は、これで終了! ショップへGO! この場合、ショップのアドバイスが最適です。

 

 

(2)まだ目的が定まっていない方:

 「何となく自転車やってみたいけど、自転車のこと良く知らないし、これから勉強していこう」…という方。たぶん、そういう方が多いんだろうな~と思います。

 私だって最初にクロスバイク買った2013年は、「暇だから、市内(当時は札幌市在住)のサイクリングロードを走ってみようかな」…くらいのものでした。当時はロードバイククロスバイクの区別も曖昧でしたよ。

 そういう私のような方へ向けて、ささやかながら、アドバイスなど。

 

いきなり最初から特化しすぎた自転車は買わない:

 全ての道具には必ず目的があります。自転車も然り。競輪用の自転車は競輪競技のため、ママチャリは買い物など日常生活のため。最初は全て同じに見えるロードバイクも、知れば知るほど、それぞれに目的があることが分かってきます。そして、まだ自転車に乗る目的・楽しみ方が明確に定まっていない方は、たぶん、特化した自転車は買わない方が良いと思うのです。つまり、なるべく広く色々なことができる自転車を選びましょ。

 細いタイヤはキレイに整備された舗装路では速いですが、砂利道などは走れません。それに対して、いわゆるグラベルバイク(グラベルロード、オールロードバイク)であれば、太めのタイヤで砂利道も平気。

 競技重視の自転車にはフェンダー(泥除け)も荷物を積むキャリアも取り付けできませんが、ちゃんとこれらを取り付けできる自転車もあります。

 

 まずは、色々できる自転車を手に入れて、色々なことをやってみたら良いと思うのです。そうしていく中で、自分なりの自転車の楽しみ方が見つかることでしょう。その時に改めて、自分の楽しみ方に合った特化した自転車を購入しても遅くはありません。その時には、最初に購入した自転車は、通勤通学、ちょっとしたポタリング…などなど、別の用途に使うも良し。特化していない自転車なら、それができます。

 また、残念ながら、「ちょっと自分には自転車趣味は合わなかったな」…という場合でも、特化してない自転車であるならば、ママチャリ代わりにも使うことができるでしょう。無駄にはならないように思いますよ。

 

頑丈な自転車を選ぶ:

 ロードバイクに乗ると、転びます。え?子どもじゃないんだし、いい大人が自転車で転んだりしない…ですって? いえ、転びます。必ず転びます。貴方も絶対に転びます。ウソだと思うなら、周りのロードバイク乗りの方に聞いてみてください。プロ選手でさえ転びます。初心者なら猶更です。怪我しないように十分に気を付けましょう。

 そして、体の傷はやがて癒えますが、壊れた自転車はそのままでは治りません。なので、転倒しても壊れにくい自転車を選びましょう。

 パーツの破損は交換すれば直ります。幸い、自動車やオートバイと比べて、自転車のパーツはとても安価に手に入ります。しかし、フレームやフロントフォークのダメージは、自転車にとってしばしば致命傷となる場合があります。

 素材別に考えるなら、カーボンが華奢なのは自明。外側から見ただけでは破損状況が判別しにくいのも、困りもの。アルミは軽くて良い素材なのですが、割れます。強い衝撃がかかると、いきなりポリンと割れたりします。経年劣化でも割れます。その一方で、クロモリ鋼を始めとする鉄は頑丈で割れません。曲がることはありますけどね…。重いことと錆びることが欠点ですが、丈夫な素材です。

 重量で考えると、軽量な自転車は加速・登坂で有利なのですが、軽いということは脆いということでもあります。非常に軽量なクロモリバイクは、かなり華奢だという話を聞いたことがあります。

 

 転倒時のダメージ耐性以外にも、長期使用の耐久性という観点も重要です。毎年毎年あちこちたくさんのパーツを交換しなければ使い続けられないような自転車は、手間も財布も大変ですよ。

 一般的に言って、高級パーツほど高性能ながら耐久性は低くなるようです。安いパーツの方が頑丈です。例えばチェーン。高い11速用チェーンより安い8速用チェーンの方が丈夫…というのは、あちこちで言われている話ですよね。11速用チェーンの方が3倍以上高いのですが…。

 

シマノ(SHIMANO) チェーン 116リンク 324g 6/7/8ピード対応 CN-HG40 ICNHG40116L
 

 

 

 

 耐久性の高い自転車の方が、メンテナンスなどに煩わされることが少なく、初心者向きだと私は思いますけど、いかがでしょう。チェーンオイルの種類やブランドについて調べて選び始めたら、もう初心者卒業は目の前です。

 

結局、どれが良いのかと申しますとね:

 まあ、結局、「好きなの買えば?」…ということなのですが(笑)。

 それじゃあまりに酷い結び方ですので、私の趣味をドロドロに注ぎ込んだ結論を申し上げますと、例えば、これなんかいかがですか?

 

kirdina.hatenablog.com

 

 お値段お手頃。オシャレな見た目。丈夫で長持ち。こういう自転車が、「とりあえず趣味の自転車を広く浅く経験してみる」…という目的にはピッタリと思うのです。これを入り口に、色々な世界を覗き見してみると良いと思いますよ。

 

 ちなみに…、私の愛車、BOMBTRACK ARISE なのですが…、

 

kirdina.hatenablog.com

 

 これはちょっと…。初心者さんにお勧めするには、あまりにもマニアックすぎるスペックであります…。

 

自転車の車体以外に必要なもの:

 初めてロードバイクを購入したとき、一緒に購入しておきたい物と、とりあえず最初は要らない物を、私なりの基準に基づきリストアップしてみました。こういうのを色々そろえていると、すぐに5万円くらいになっちゃいます(苦笑)。

 こちらの記事にまとめました。

 

kirdina.hatenablog.com

 

 

 

 

結語:

 まあ、結局ですね、10人いれば10通りのアドバイスが出てきちゃうような話だと思いますので、これから自転車をやってみたいと思っておられる皆さん、この記事のようなアドバイスなど見たり聞いたりするのは程々にして、まずは自転車買いましょう(笑)

 最初の1台を買った後、どうなっていくかは誰にも分かりません。自転車趣味の世界にハマり始めたら、きっと自転車の数は増えていきますよ。最初に買った1台だけでずっとこの趣味を続けられるなんてことは、無いと断言いたします。だとしたら、最初から無理してハイエンドなモデルを買う必要なんてないでしょう。しかし、最初があまりに安価すぎるモデルでは、趣味の自転車の世界を十分に経験できないかもしれません。それではあまりに残念ですので、私としては、車体価格10万円前後、総額15万円前後といったところを目安に提示させていただきました。

 また、「始めてはみたけど、やっぱり私には合わなかった」…それでも良いじゃないですか。色々やってみた方が人生は楽しくなりますし、色々やってみて初めて自分の楽しい気持ちを理解できるようになるのですから。

 思い立ったら、小難しいことは考えず、とにかくやってみる! それが一番と思う私なのですが、こんなこと言ってる私も実は結構引っ込み思案だから困ったものなのです…。自分への激励の意味も込めて、この文章をしたためてみました。