グリップシフトはもっと高く評価されるべきである
私が 2013 年に購入し、自転車趣味の入り口となったのが Bridgestone ordina M3 という自転車でありました。その ordina M3 に搭載されていたのが、いわゆるグリップシフトと呼ばれる「レボシフト」でした。
スポーツサイクル界にあっては一般的にはあまり好評ではないグリップシフト。ordina M3 はその後のカスタムにより Rapidfire Plus になりましたけど、2017 年に購入した DAHON HORIZE は、現在もグリップシフトで運用を続けており、私は気に入っております。
そんなグリップシフトについて最後に記事にしたのは、振り返れば 2016 年のこと。結構、時間たってるのね。
今回、新ブログも立ち上げたというわけで、改めて現在の私が感じているグリップシフトについて、書いてみようと思いました。
■DAHON HORIZE 2017 は現在もレボシフト:
前述のとおり、現在も私の DAHON HORIZE 2017 は8速のグリップシフトで運用を続けております。
最近の写真は、こちら。
ちょっとハンドル周りが見ずらいので、新しい写真をペタリ。
完成車装備のままなのですけど、使用しているシフターはこちらの製品であります。
■なぜグリップシフトの評価が低いのか、さっぱり分からない:
さて、こうして 2013 年から断続的にグリップシフトを使ってきた私であり、他にも Rapidfire Plus、サムシフターを使用し、また嫁の自転車についている SHIMANO 105 の 11s STIレバーなどもいじっている私。割と色々なシフターを経験していると思うのですけど…、
…なので、決してグリップシフトだけをエコ贔屓するような考え方は持っていないつもりなのですけど…。
そんな私でも、なぜグリップシフトだけがこんなに評価が低いのか、さっぱり分かりません。
もちろん、物事には常に長所と短所があります。ちょっと簡単に挙げてみました。
●グリップシフトの長所:
- レバーなどの突起物がないので、ハンドル周りがスッキリする。
- 握力、指力を必要とせず、軽い力で操作ができる。(特に左レバー)
- 回すだけなので、操作が単純で分かりやすい。
- (左レバーがフリクションの場合)フロントディレイラーのトリムのような微調整操作が非常に簡単で直感的。そのため、取り付け時の調整も簡単。
- SHIMANO 製は価格が安い。
- 構造がシンプルで故障やトラブルが少ない。
●グリップシフトの短所:
- 雨天時など濡れた手指での操作の場合、子どもの握力では滑る場合がある。(大人の握力なら、まず滑ることはないと思います。)
- 常にシフターに手がかかった状態なので、MTBでのレースなどでは誤操作の可能性がある。(日常使用では、このような誤操作はほとんど無いと思います。)
- SHIMANO製は8速までしかラインナップがない。他メーカーではより多い変速数のものもあるが、日本では非常に高価で入手困難な場合が多い。
これらの短所は、日常的に使用する道具としては、短所と呼べない程度のものに過ぎないのではないでしょうか。むしろ操作性の長所が際立ちます。
●グリップシフト用のグリップについて:
フロントシングルで右だけグリップシフターを付けた場合のために、左右で長さが異なるグリップが販売されておりますが…、
…これが、あまり種類がなく好みの物を選びにくいんですよね。
もし、好みのグリップが見つからないときには、バーテープを巻くなど色々工夫すると、より素敵な仕上がりになるかもしれません。
フロントトリプルなら、左右同じ長さのグリップで良いのですけどね。
■グリップシフトは不当に低く評価されている:
グリップシフトについては、よくこんなことが言われますけど…。
●「シフトチェンジが正確に決まらない」???
いいえ、そんなことはありません。これは断言できます。私がこれまで使ってきて、シフトチェンジが不正確だなんてことは全くありませんでした。DAHON HORIZE なんて納車以来シフト関係は一切メンテナンスもしておりませんが、全く問題なく正確動作してくれています。8速 ALTUS ではありますけど、カチカチと心地よく変速が決まります。
変速が上手くいかない場合には…、
- 変速系が正しく調整されているか。
- ワイヤーが伸びたりしていないか。
- リアディレイラーハンガーが曲がっていないか。
- フロントディレイラーの取り付けが曲がっていないか。
- ワイヤーに無理な屈曲など抵抗になる部分がないか。
…といったところに原因がないか、グリップシフターに責任転嫁する前に、しっかり確認してみた方がきっと幸せになれます。特にディレイラーハンガーについては、目視でなかなか分からないレベルでの変形であっても変速に大きな影響が出る場合がありますので、要注意です。
●「すぐに壊れる」????
全然そんなことないですよ。STIレバーなどは、「転倒したら折れた!」…なんて話がネットを検索するとゴロゴロ出てきますけど、突起物のないグリップシフトは転倒でダーメジを受けにくいです。
もちろん、管理保管状況が悪ければ壊れるのも仕方ないこと。例えば1年じゅう雨ざらしで保管されていれば、どんな高級自転車、高級パーツであっても、きっと壊れることでしょう。グリップシフターの自転車は安価なものが多いので、粗雑に扱われた結果としてシフターが壊れているケースも多いのではないかと想像しています。しかし、普通に愛情注いであげたら、間違いなく長持ちいたします。
■結語:グリップシフトはもっと高く評価されるべき:
私なりに色々なシフターをいじってきたつもりです。それぞれに長所短所があることは間違いありませんが、グリップシフトだけがこうも低評価というのは、私には全く理解できないところであります。誰か(SHIMANOとか)の陰謀なんじゃないかと疑いたくなるレベルです(笑)。グリップシフトはもっと高く評価されるべきだと思います。
ですので、うちの DAHON HORIZE 2017 は、今後もグリップシフトで運用を続けたいと思います。だってね、ほんと便利だもの! たまにコイツで 100km くらい走ったりしますけど、本当に全然問題ないですよ~!
特に、SHIMANO ST-EF500 のようなブレーキ一体型のシフターを使われている方、
↑これね。
うちの嫁の MARIN MUIRWOODS 26er SE の完成車装備品なのですけど、この左レバー(フロント変速)って、ワイヤー巻き上げ時(シフトアップ時)のレバー可動量が大きい上にレバー動作が結構重たくないですか? 男性である私の指力と指の長さなら操作できますけど、うちの嫁の手指での操作は非常に辛そうです。
こういうのは、間違いなくグリップシフトにした方が扱いやすくなると思いますけど、いかがでしょう? そのうち嫁の許可をもらってカスタムしてみようかな。
そんなわけで、「グリップシフトに対する私の評価は4年たった今も変わってないよ!グリップシフトが好きだよ!」…というお話でありました。
こちらの4年前の記事も、よろしければご覧くださいませ。