kirdina’s(裏)自転車秘密工房

「ordinaM3を買ってみたブログ」の作者による秘密の自転車工房です。濃い部分だけ抽出してみました。

フラットバーハンドルにバーテープを巻く方法と仕上がり

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2024.01.18

 ファットバイク CANYON DUDE CF8 を購入したのが2021年のこと。それ以来、冬季の雪上サイクリングはこのファットバイク。コイツのフラットバーハンドルバーテープを巻いてみたら、これがとっても具合が良かったのでご紹介いたします。

 

もくじ:

 

 

 購入の経緯などはこんな感じ。

 

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バーテープを巻こうと考えた経緯:

 

 コイツ、とてもお気に入りなのですけど、3シーズン目に入って以前から気になっていた点を何とかしようとおもったわけです。それは、ハンドルバーの幅。

 ドイツブランドだけあってドイツ人サイズなのか、ハンドルバーの幅が私には広すぎるみたい。乗りながら色々試してみた感じ、両側とも 4cm ほど短くすれば良さそうということが分かりました。

 

 普通であれば、まずグリップを外し、次にチューブカッターでハンドルバーを切り詰めて、再びグリップを取り付けるところです。これが普通。

 

 

 しかしながら、一度切ってしまったハンドルバーは元には戻りません。果たして本当に切ってしまって良いものなのか、正直、ちょっと不安でした。

 そんなわけで、何とか切らずに対応できないものかと考え、次に長いハンドルグリップを探したのでした。しかし、グリップの長さというのは大体決まっているようで、私が求めるような長さのものは見つからず…。もっと探せばあるのかもしれませんけど。

 

 と、そんな風に考えていると、ふと思ったわけなのです。そうだ、バーテープを巻けば良いじゃない?

 ネットで調べてみると、実際にフラットバーハンドルバーテープを巻いている方は珍しくないみたい。それじゃ、私もやってみましょう!

 

フラットバーハンドルバーテープを巻く:

0:事前準備

0-1:バーテープを2組

 そんなわけで、用意してみたのがこのバーテープ。何でもよいのですが、チネリというだけで、ちょっとオシャレ感。

 

 

 

 そして、これとは別に用意したのが、もう1つのバーテープ(下地用)。これは何でも構いません。余ったバーテープとかで十分。これは下地として巻き付けて太さを増し増しするのに使います。

 今回、下地用に使ったバーテープはこちら。ちょうど余ってたので。

 

 

 

0-2:バーエンドプラグ

 重要なのはこちら。必ず事前にフラットバーハンドルに挿入できるサイズのバーエンドプラグを用意しましょう。通常のバーエンドプラグはドロップハンドル用が多いのですけど、フラットバーハンドルはドロップハンドルより内径が小さいので、ドロップハンドル用のバーエンドプラグが入らない場合があります。事前確認必須です。

 今回、私はあまりこだわりがなかったものですから、何かのバーテープに付いてきたバーエンドプラグがじゃらじゃら余ってたので、その中から使える物を見つけ出しました。ちなみに、用意したチネリのバーテープに付いていたプラグは、フラットバーハンドルに入らなかったです。残念。

 

0-3:工具

 ハサミ、両面テープ(仮留め用)、ビニールテープ、布団ばさみ(仮押さえ用)、ゴムハンマー、六角レンチ、などなど、いつも使っている工具を。

 

 

 それでは作業に行ってみましょう。

 

1:まず、ブレーキレバーなどの位置を好みの位置にずらします。

 先にコレをしておいた方が、私は分かり易いと思います。

 

2:ハンドルグリップを取り外します。

 はい、これも当たり前。

 

 …と、ここまでは良いのですが、このままバーテープを巻いたらどうなるか…? 仕上がりがちょっと細すぎると思うのですよね。そこで、ひと工夫。

 

3:下地となるバーテープを巻きます。

 なんでも構いません。安いバーテープとか、何なら余ってるバーテープでも構いません。とにかく下地になるバーテープを巻きつけて、太さを増し増しします。つまりバーテープを二重に巻くわけです。

 あくまでも下地ですので、太さは均一に、左右同じ太さにする必要はありますが、巻く方向とか気にする必要ありません。なんなら余ってるいくつかのバーテープを組み合わせても構いません。とにかく太くなれば良いのです。

 なお、これはあくまでも下地ですので、ハンドルバーの外側の端まで行ったら、あとは単にビニールテープで留めるだけ。ハンドルバーのチューブ内にバーテープを押し込むなどはしておりません。

 

4:用意したバーテープを巻き付けます。

 さて、ここからが本番です。引っ張ってテンションかけながら巻く…とか、端を斜めに切って…とか、だいたい3分の1を重ねながら…とか、巻き間隔が均一になるように…とか、そういう基本中の基本は当然のこと。

 


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 バーテープにもよるのですが、両面テープで端を仮留めしたり、布団ばさみで押さえたり、工夫して作業しました。

 このへんは経験と勘がものを言うところなので、とにかく失敗を恐れずチャレンジです。

 

 

 さて、ちょっと考えてしまったのは、巻き始めの位置。ブレーキレバー側から巻き始めるべきか、それとも、ハンドルバーの端から巻き始めるべきか?

 考えた結果、私はブレーキレバー側から巻き始めることにしました。理由は、その方が最終的な処理が美しく仕上がると思ったから。巻き終わりの端にテープを貼るのが嫌だったのです。ハンドルバーの中に押し込んでバーエンドプラグで固定したかった。

 

 また、巻き付けの方向も悩むところです。私は、とりあえず試しに、ハンドルバーの上を通る時は車体の後ろから前へ、ハンドルバーの下を通る時は車体の前から後ろへ…という巻き方にしてみました。うーん、この表現わかりにくい? ハンドルバーの右について、ハンドルバーの外側から見たときに、時計回りの巻き方…ってことで、どうでしょう? これも分かりにくい?

 

5:巻き終わりの端を処理します。

 どんどん巻き付けていって、ハンドルバーの端まできたら、外へ2センチほどはみ出したところでバーテープをカット

 外にはみ出た部分について、数か所の切り込みを入れたら、これをハンドルバー内に綺麗に押し込みます。ここは仕上がりの美しさに影響するところですので、慎重に。

 

 最後にバーエンドプラグを押し込んで留めます。ゴムハンマーで優しく叩き込みましょう。

 

 これで出来上がり!

 

 

完成したハンドルバーの様子:

 そんなわけで、下の写真のように仕上がりました。


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 手に持っているのが、もともと付いていたハンドルグリップ。これで、より内側を握って走行できますね。


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 太さですが、こうして比較してみても、もともとのグリップとほぼ同じ太さに仕上げることができました。これで違和感なく走行できるでしょう。

 

 端はこんな感じに処理。我ながら美しく仕上がりました。満足。

 

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 車体全体像は下の写真。

 

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 緑色系の車体カラーに緑色系のバーテープが違和感なく収まっていると思いますが、いかがでしょう。


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 バーテープの長所の1つは、色々な素材、カラー、デザインを選べることだと思います。愛車がもっとオシャレで個性的になりますね。


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 そんなわけで、ちょっと1時間ほど雪道をサイクリングしてきましたが、あまりにも違和感無さ過ぎてビックリです。これは超おススメ!


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 ざっくりと、フラットバーハンドルバーテープを巻いてみた様子を書いてみましたが、いかがでしたでしょう。私の感想としては、もっと流行っても良いと思いました。フラットバーハンドルバーテープ、かなり良いですよ!

 

 なお、今回の走行については、下の YouTube チャンネルで公開しております。

 

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おしまい