kirdina’s(裏)自転車秘密工房

「ordinaM3を買ってみたブログ」の作者による秘密の自転車工房です。濃い部分だけ抽出してみました。

【CANYON DUDE CF8】テスト走行。ファーストインプレッション。私にとって初めて乗ってみた DUDE CF8 は「バカバカしいほど笑える怪物」(最大限の賛辞)でした!

 2021.02.28(日)のこと、予想より早く配達された CANYON DUDE CF8 。さっそく午後から開封と組立て作業を行いまして…、

 

kirdina.hatenablog.com

 

 ここまで来たら、当然、乗りますよね!? 当然ですよね!

 

 …と、そんな試走とファーストインプレッション記事でございます。

 

■もくじ:

 

試験走行スタート:

 この日の天気は快晴。陽射しは暖かいものの気温は0度前後。

 

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 ファットバイクを所有するのは、これが初めてのこと。これまでの私のファットバイク経験は、2018年に東川町で試乗体験に参加した程度であります。

 

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 そんなわけですから、ほとんどファットバイク経験は無いといって良い私。そんな者の言う事だということを念頭において、以下の記事はお読みくださいませ。

 

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サドル高さをセッティングした状態。全体のプロポーションは調ってるように思いますが、どうでしょう?

 

試験走行の様子: 

 なにしろ初陣の自転車でありますから、万が一にも不具合などがあってはいけません。ですから、最初はスピード出さず、各部の動作や車体挙動を確認するように走ります。

 

 SRAM SX Eagle の変速システム。SRAM の製品を使うのは初体験ですが、トリガーシフターの遣い方は SHIMANO とほぼ同じで、すぐに慣れました。

 

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SRAM SX Eagle。完成車向け廉価版?と聞いておりましたが、カチカチと軽快なシフト感です。

 

 油圧ディスクブレーキも初体験。前が SHIMANO MT420、後ろが MT400という製品*1ですが、こちらも問題なく動作してくれている様子。

 

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サドルを選ばない尻をもつ私(笑)。

 

 これといって異音などもなく、躯体、変速系、駆動系、制動系、ホイール周り、とも、どうやら問題なさそうでしたので、徐々にスピードを上げていきます。

 

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めちゃめちゃ広いハンドルバー。

 最初のひと漕ぎから感じておりましたが、この尋常でない安定感、信頼感は…っ!!!

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ペダルはいずれちゃんとしたのを用意します。

 

 本日の路面状況ですが、こんな感じのバラエティー感。

 初陣ということで、まだコイツがどの程度の走破性を見せてくれるのか分かりませんので、今日のところは人間が普通に歩いて行ける範囲でのテスト走行です。

 

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前から見たところ。ワイヤールーティングがちょっと気に入らない…。


 テスト走行とはいえ、既に感じ始めました。「ああ、こういう道路を走るには、CANYON DUDE CF8 は完全にオーバースペックなんだなぁ…(笑)」…と。

 

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後ろから見たところ。

 

 夏場であれば99%車道を走る私。歩道を自転車で走るなんて、必要に迫られた場合を除いて滅多にしませんが…、しかし冬季は…。

 雪山で狭くなり、自動車対面通行がやっとの車道。雪山で交差点の見通しがすこぶる悪い車道。その一方で、典型的な過疎地で日曜日だというのに人間がほとんどいない歩道。

 そんな現場実情から、実質的な安全を考慮して、雪上ライドにおいては歩道を利用できそうな場所では歩道を通っている私です。もちろん歩行者があれば、自転車を降りて挨拶しながら通ります。

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こういう除雪車の轍(わだち)の間の部分が、意外と雪が柔らかくて走りにくいのです。

 

 およそ17kmの距離を1時間50分ほどでテスト走行して帰還した CANYON DUDE CF8 でありました。

 

ファーストインプレッション:

 最初に申しましたとおり、私にとってファットバイク所有は初めてのことです。いえ、それどころか、MTBだってまともに経験ありません。あると言えば、2016年に購入した自転車用スパイクタイヤ Schwalbe Marathon Winter 26x2.0 による5シーズンの雪上ライドの経験くらいであります。

 

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 そんな者の感想だということを考慮の上、お聞きください。

 

見た目の印象よりずっと軽い!

 まず何よりコレ。軽い!…と感じました。車体重量は正確には測ってないのですけど、今回の写真の状態でおよそ 14.2kg でした。まあ、ロードバイクのほぼ2倍の重量を軽いといって良いか悩みますけどね(笑)。ファットバイクの車体重量って他社ではあまり公開されていないのですけど、CANYON DUDE CF8 はカタログ公式で 13.8kg とのことです。

 単に車体重量の問題だけではなく、ペダリングの際の軽快感にもちょっと感動。いや…あの…、見るからに重そうなファットタイヤの「見た目の重量感」があるから逆に異常に軽く感じるだけかもしれませんけど(苦笑)。それに、スピード出してないですしね。

 ですけど、とにかく、今回の私の第一印象は「軽い!」だったことは間違いございません。

 

スパイクが無くても思ったより滑りにくいファットタイヤ!

 次に思ったのは、氷の上でも意外と滑らないファットタイヤ。いえ、全く滑らないとはさすがに申しませんけどね。でも、これまで Schwalbe Marathon Winter 26x2.0 というスパイクタイヤを使ってきた経験上、スパイク無しで氷上は危険!…と思っておりました。そんなわけで、今回も「いくらファットタイヤとはいえ、スパイク無しじゃ…」…と思っていたのですけど、これが意外と滑りませんね!

 来シーズンに向けてスパイク付きファットタイヤを用意しようかと考えていたところでしたが、ちょっと様子を見てみましょう。

 

雪上ポタリングなら4インチファットタイヤで十分そう!

 ファットバイクのタイヤには大別して2種類あります。4インチと5インチです。CANYON DUDE CF8 のタイヤは 27.5インチという特殊性はあるものの、4インチファットタイヤであります。27.5x3.8 ね。(4インチファットって普通は 26x3.8 とかですけど、ちょっと特殊なのです。)

 そして、今回走ってみた感じ、その安定感と走破性に驚嘆!

 雪上ポタリングにおいて、Schwalbe Marathon Winter 26x2.0 ではこれまでの経験から突破不可能と思われる場所でも、低いギア比で 27.5x3.8 のタイヤを回し、「ねりねりねりねりねり…、もりもりもりもりもり…」…と、じわじわ踏み潰すように突破していきます。いやもう何だか腹の底からジワジワと笑いが込み上げてくる変な感じです(爆)。

 また、26x2.0 での雪上ポタリングでは、路面の数センチ程度の起伏や荒れに注意する必要があったのですけど、27.5x3.8 となると、もうそんなの関係ありませんね(笑)。低圧の太タイヤで包み込むように踏み潰して進んでいきます。なんかもう今までの雪上ライドの苦労がバカバカしく思えてくる圧倒的な安定感と走破性です。

 一応、CANYON DUDE CF8 のフレーム・フォークは、26x4.8 タイヤまで対応しているようですけど、たぶん私の用途ですと、この 27.5x3.8 タイヤで十分なんじゃないでしょうか。

 

結語:

 もちろん完璧なものなどこの世には存在しませんので、CANYON DUDE CF8 に対して不満がないわけでもありません。最大の不満は荷物が積めないこと…なのですけど、ファットバイクでロングツーリングがしたいわけではなく、プレイバイク的に雪上遊びがしたい私の用途を考えると、こっちが正解のような気もいたします。道なき砂漠や山岳地帯を横断するような、北極点を目指すような、例えばそんなツーリングがしたいなら、SURLY か SALSA のファットバイクを買いましょう。

 それはともかく…、

 CANYON DUDE CF8 に対する私のファーストインプレッションとしては、「バカバカしいほど笑える怪物」…という最大限の賛辞を贈りたいと思います。これまで Schwalbe Marathon Winter 26x2.0 で雪上ポタリングをしてきましたが、このファットバイクを手に入れたことで数段上の雪上ライドができそうな感じ、間違いありません。

 何しろ高い買い物ですので、悩んだ末の冬の終わりの購入となりましたけど、もっと早くに買っておけば良かったかなぁ~!

 

 


Canyon Dude CF Serie

 


Canyon Dude fatbike and my private 30 km of happiness :)

 

 

 

*1:SHIMANO MT400、MT420:無名ラインナップ製品ですが、DEORE 相当品って感じでしょうか。