kirdina’s(裏)自転車秘密工房

「ordinaM3を買ってみたブログ」の作者による秘密の自転車工房です。濃い部分だけ抽出してみました。

【愛車紹介】CANYON DUDE CF 8 2021(2022.02.16)

 CANYON BIKES といえば、すっかり有名になったドイツのブランド。代理店や小売店を介さずにメーカーからの直販専門という販売形態で中間コストを省くことで為したコストパフォーマンスの高さがウリ。

 

www.canyon.com

 

 そして 2021年2月、毎年患ってきた「ファットバイク欲しい症候群」に負け(笑)て発注してしまったのが、この CANYON DUDE CF 8 であります。

 

 

 

車両概観:

 興味を持って調べてみると、ファットバイクといっても色々なものがあることに気がつきます。一方の代表は SURLY のようなファットバイク。こちらは SURLY らしく頑丈なクロモリフレームにダボ穴があちこちに設けられており、キャリアを取り付け、荷物を積んでのツーリングを意識した構成。まさに「最悪の環境にも打ち勝つ最強ツーリングバイク」。

 一方、私が選んだ CANYON DUDE CF 8 は、この SURLY とは真逆の方向性のファットバイクになっております。フルカーボンで軽量ホイールを装備し、ファットバイクとしては驚きのカタログ重量 13.8kg を達成しております。

 

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CANYON DUDE CF 8(2022.02.11)ファットバイクとしてはかなり軽量な作り。

 これが意味するところは、「軽装で手軽に軽快に悪路を楽しむバイク」…という風に私は感じております。

 

 ちなみに、CANYON JAPAN の公式フェイスブックでは、このように語られております。

 

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www.canyon.com

 

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CANYON DUDE CF 8

 

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CANYON DUDE CF 8

 

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CANYON DUDE CF 8

 

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CANYON DUDE CF 8

 

主要パーツ構成:

フレームセット:

 フルカーボンフレームフルカーボンフォークという軽量設計。実際、見た目の重量感に反して意外と軽いファットバイクです。Mサイズでカタログ重量が 13.8kg ファットバイクとしては、かなり軽い!

 しかし、悪路走行してナンボなファットバイクにとって、カーボンってどうなんだろう?…という疑問は、やっぱり湧いてきますよね。たとえば跳ね上げた小石が当たったりしてフレームにダメージが…なんて事態を想像してしまいますけど。

 実は、跳ね石どころか、納車から3回目のライドで見事に転倒した私。ドンガラガッシャンとやらかしまして、ディレイラーハンガーを折ってしまったのですけど、どうやらフレームやフォークは無傷で済んだようです。専門的な検査は行っていませんが、その後、階段を降りたり色々やってみておりますけど、問題は発生せず。

 やはり、世界中に自転車を販売している CANYON ですので、強度については十分に実証済みなのではないでしょうか。その辺は信頼して良いかと思っております。ちなみに、ASTM規格 CONDITION3「荒れた未舗装路や小さな障害を乗り越えて走るための自転車」、「散発的なジャンプを含む」、「想定されるジャンプは最高60cm」となってます。

 

www.cyclorider.com

 

フロントフォーク:

 CANYON Rude CF

フレーム:

 CANYON Dude CF

 リアアクスル 12x197mm

 

ヘッドパーツ:

 ヘッドパーツについては、詳細はちょっとわかりません。

 ところで、ちょっとヘッドパーツの話からは逸れてしまうのですが、ハンドルバーの回転角度を制限するパーツが付いていることを記しておきます。

 

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ハンドルバーがフレームを傷つけないようにするパーツ

 これは、転倒時などにハンドルバーがフレームに当たってフレームにダメージを与えるのを防ぐためのもの。カーボンフレームならではの配慮ですね。

 

サドル・シートポスト:

 サドルは、Sella Italia X-Base というもの。完成車附属品をそのまま使用しております。特段、高級感があるわけでもない、可もなく不可もなくなサドルだと思います。もともと、私、あまりサドルには拘りがない方でして、どんなサドルでも乗れちゃうお尻の持ち主なものですから。

 

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サドル:Sella Italia X-Base ドロッパーシートポスト:Iridium Dropper Post


 シートポストは、Iridium Dropper Post というドロッパーシートポスト。この価格帯で、ドロッパーシートポストまで完成車装備されているというのは、やっぱり CANYON のコスパゆえだと思います。ガタもなく、動きも十分にスムースで、交換の必要性は全く感じていない私です。

 

 

ハンドルバー・ステム:

 ハンドルバーは、Race Face Ride Riserbar というアルミ製のハンドルバー。ライズは 10mm。グリップは、Canyon Lock-On Grips というボルト固定式のグリップですので、着脱簡単でいつでも交換できます。ステムは Race Face Ride というアルミ製の 60mm の物が付属してきました。ハンドルクランプ径は 35mm。

 いずれも交換の必要性を感じていないため、完成車装備品をそのまま使い続けております。

 

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Race Face のハンドルバーとステム。

 

 

 

ペダル:

 ペダルは完成車に附属してきませんので、私が選んで取り付けました。そんなわけで、DMR BIKES の V6 ペダルを使用しております。

 

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DMR BIKES V6 pedal

 

 比較的廉価なマウンテンバイク用ペダルです。踏み面は樹脂製で、軸はクロモリ。色はフレームに合わせてコーディネートしてみました。

 

 

 

クランク・チェーンリング:

 クランクは、Truvativ Stylo 6K DUB というフロントシングル用クランクボトムブラケットSRAM Pressfit DUB という圧入式なので、自分で交換するのは大変そう…というか、事実上無理?

 チェーンリングはナローワイドの 30T

 

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クランク:Truvativ Stylo 6K DUB 30T

 この部分も、完成車装備をそのまま使用しております。特に不満もございません。

 

 

 

スプロケット・リアディレイラー

 SRAM SX Eagle 12s のセットで組まれております。ギアは 11-50T という超ワイドなもの。ファットバイクですので、低速ギアはいくらあっても良し。

 

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スプロケットSRAM PG-1210 Eagle 11-50 12s リアディレイラーSRAM SX Eagle 12s

 SX は NX の廉価版なのでしょうか? 良く知らないのですけど、私としてはこれで十分ですね。

 SRAMコンポーネントはこれが初めてなのですけど、しっかり動作してくれております。SHIMANO とはちょっと感触が違っておりまして、カチカチという動作で、より機械的な感じと申しましょうか。これはこれで、良い感触ですね。

 こちらも完成車装備品をそのまま使い続けております。

 

 

 なお、転倒などでディレイラーハンガーを折ってしまった場合にも、簡単に補修用パーツがネット注文できます。

 

kirdina.hatenablog.com

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シフター:

 シフターも、当然、SRAM SX Eagle Trigger 12sシフトアップが1段ずつしかできませんが、これといって不満はありません。レースするわけでもないですしね。

 

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シフター:SRAM SX Eagle Trigger 12s

 こちらも、完成車装備品をそのまま使用中。

 

ブレーキ:

 前後とも、SHIMANO 製の油圧ディスクブレーキです。

 前の組み合わせは、SHIMANO BR-MT420センターロックの SHIMANO RT10 180mm ローター。BR-MT420 は4ピストンの強力なもの。

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前ブレーキ:SHIMANO BR-MT420・RT10 180mm

 

 

 後ろは、SHIMANO BR-MT410 にセンターロックの RT10 160mm ローターの組み合わせ。

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後ブレーキ:SHIMANO BR-MT410・RT10 160mm

 

 どちらも動きは軽く、制動力も強いのですけど…、割と啼きますね…。雪で濡れたりすると、盛大に「ファ~~~ン!」…と、楽器のように啼きます(苦笑)。

 まあ、その啼きの件は私のメンテナンスの問題もあろうかと思います。他に特に不満な点もありませんので、完成車装備のまま使用中。

 

 

 

 

ホイール・タイヤ:

 前輪は、DT Swiss BR 2250 27.5”SH ホイールと、MAXXIS Minion FBF 3.8" タイヤの組み合わせ。

 

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フロント:DT Swiss BR 2250 27.5" SH・MAXXIS Minion FBF 3.8"

 後輪は、DT Swiss BR 2250 27.5" ホイールに、MAXXIS Minion FBR タイヤの組み合わせ。

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リア:DT Swiss BR 2250 27.5"・MAXXIS Minion FBR 3.8"

 こちらも、完成車装備のままで使用中です。惜しげもなく軽量ホイールを付けてきたあたり、さすがのコスパの CANYON ですね。

 タイヤについても手抜かりなしの CANYON 。最初から足回りが良い構成になっているんじゃないでしょうか。

 

 ところで、ファットバイクといえば 26インチが主流だと思うのですけど、あえて 27.5インチを持ってきた CANYON 。ファットバイクにはそのタイヤ幅で4インチファットと5インチファットの2種類に大別できるのですけど、27.5インチホイールを採用することで、4インチファットの軽快さと5インチファットの大径による走破力の両立を図ったのでしょうか。

 その点は成功していると思うのですけど、何しろただでさえマイナーなファットバイク界にあって更にマイナーな 27.5インチということで、タイヤやホイールの選択肢が狭いのが難点かもしれません。

 もっとも、フレーム、フォークとも、26インチ×5インチのタイヤにも対応しているそうですので(未確認)、2セット用意して使い分けるというのもアリでしょうね。

 なお、ホイール、タイヤともチューブレスレディー対応ですので、リムテープ、バルブ、シーラント剤を用意することで、チューブレス化が可能です。私はいったん前後ともチューブレス化したのですけど、後輪のシーラント剤が漏れてくるようになり、後ろだけチューブドクリンチャーに戻しました。

 

 

 

 このタイヤ、十分に良いタイヤなのですけど、スパイクじゃありませんので、凍結路面では滑ります。冬をもっと楽しみたいと思ったならば、別途、スパイクタイヤを用意する必要があるでしょう。私も現在検討中。

 

結語:

 何しろコスパ最強伝説の CANYON ですので、この CANYON DUDE CF 8 に完成車装備されているパーツは、私としては文句のつけようのない物ばかり。この構成のファットバイクが約25万円で買えるとは…!

 したがって、今後もこの完成車装備のままで運用を続けることでしょう。あ、でも、冬用のスパイクタイヤは欲しいかな。

 

 ファットバイクに興味がある…という方は、結構いらっしゃるのではないかと思います。特に雪国では、そうですよね。

 ファットバイクにも実は色々あるわけなのですけど…、

  • 雪上ライドでたくさんの荷物を積んで長距離長時間ツーリングするつもりはないけど、せっかく雪国に住んでいるので、冬も自転車で遊びたい。
  • あくまでもファットバイクはサブ機。あまりカスタムなどにお金をかけたくないので、最初から十分に良いパーツが奢られたバイクが欲しい。
  • 近所にファットバイクを扱っている実店舗がない。
  • 基本的なメンテナンスは自分でできる。

…といった方であれば、CANYON DUDE CF 8 、選択肢の一つに加えてみても良いんじゃないでしょうか?