【CANYON DUDE CF8】ギア比やOD値を計算して比較してみました。
自転車を選ぶ際に大切なことは、ギア比。逆に言いますと、どんなギア比を搭載しているかで、その自転車のキャラが分かるというもの。
そんなわけで、ただいま日本へ向けて輸送中の我が初ファットバイク CANYON DUDE CF8 のギア比をちょっと詳しく見て、比較してみることにいたしました。
■もくじ:
CANYON DUDE CF8 のギア比シート:
いつも私が使用している自作エクセルシートでご紹介。
はい、こんな感じになっております。
なんか色々書いてありますけど、ご注目いただきたいのは中段の表「OD値」のところ。OD値とは、「クランク1回転で進む距離(m)」のこと。ここで表示しているのは実測値ではなく、ホイールビード径の規格値、カタログ上のタイヤ太さの値などから計算した理論値です。荷重によるタイヤの凹みなどは考慮しておりません。
ちなみに、CANYON DUDE CF8 (2021) のタイヤは、これ。27.5インチのファットバイクって珍しい?
BOMBTRACK ARISE 2 2018 1x11 との比較:
さて、比較のために我が愛車 BOMBTRACK ARISE 2 2018 のデータも見てみましょう。
まずはトップ側のギアから見てみますが、CANYON DUDE CF8 のトップギア時のOD値は6.66。これは我が BOMBTRACK ARISE 2 のトップから3枚目のギア(6.43)に相当する値となります。つまり、ARISE のトップ側2枚のギアが DUDE には無い…というわけ。そりゃまあ、普通に考えてファットバイクで高速巡行なんてしないでしょうから。いえ、むしろファットバイクにOD値 6.66 なんて必要か??…とすら思いますけど。
次にロー側のギアを見てみます。ARISE の最ローギアのOD値は 2.10。それに対して、DUDE のローから3枚目のギアがこれに相当するOD値 2.03。つまり、DUDE は ARISE よりもロー側にギアが2枚(1.46、1.74)多い…ということになりますね。ARISE の必殺「パワーセーブモード(笑)」よりも軽いギアが2枚もあるなんて! これならどんな激坂だってカタツムリのように登れますね(爆)! さすが悪路走破性を特徴とするファットバイクであります。
SURLY DISC TRUCKER 2018 3x10 との比較:
ちなみに、1xシステムではない3x10なので少々比較しにくいのですが、我が SURLY DISC TRUCKER 2018 の冬季スパイクタイヤ仕様のギアはこうなってます。
実際の雪上ライドをこれでやってきたわけなのですけど、雪上で使用している主なギアのOD値は、1.77、2.07、2.37 の3つ。 これに相当する DUDE のギアは、ロー側から2枚目(1.74)、3枚目(2.03)、4枚目(2.29)ですので、DUDE は雪上ライドで使用している DISC TRUCKER よりもロー側にギアが1枚(1.46)多い…ということになりますね。これは頼もしい限りであります!
■結語:
というわけで、終わってみれば当たり前の結論で恐縮なのですが、我が BOBMTRACK ARISE 2 2018 1x11 よりもギア2枚分ほどロー側へ振ったギア構成になっているようです。さらに、これまで雪上ライドに使ってきた SURLY DISC TRUCKER よりもロー側に1枚ギアが多いとは! 雪上ライドで DISC TRUCKER のギアが足りないと感じたことって実はないのですけど、大径太タイヤとこのギア比はどんな走りをもたらしてくれるのか、ますます納車が楽しみでなりません!