kirdina’s(裏)自転車秘密工房

「ordinaM3を買ってみたブログ」の作者による秘密の自転車工房です。濃い部分だけ抽出してみました。

W/O、H/Eって何? 素人ながら調べてみたら、現代では”意味なし!”ということみたいだった。

 ロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイクなどを含む自転車のタイヤ、ホイールの規格の表記法って、なんだか色々あってややこしいと思ったことありませんか?

 そうなってしまった背景には、色々な歴史的経緯があったり、企業や国家間の主導権争いがあったり、…と、色々な背景があるみたいなのですけど、そういうのはもっと詳しい方に譲りまして…。

 

 よく見かける、「W/O」とか、「H/E」とか、どういう意味なのか調べてみました。

 

■もくじ:

 

 結論! W/O、H/E に意味なし!:

 「意味なし!」…と言っちゃいますと乱暴なのですけど、でも、現代では事実上意味がないみたいな…そんな感じみたいです。

 

自転車のタイヤ固定方式のいろいろ:

 自転車のタイヤをリムにくっつける方式には、色々なものがあります。

  • ストレートサイドリム(平リム)
  • クリンチャーリム
  • チューブラーリム
  • チューブレスリム

…などなど。

 そのうち、現在よく使われているのは、クリンチャーリム。これはママチャリからロードバイクまで多くの自転車で使われているヤツであります。クリンチャータイヤを取り付け、その中にチューブが入っているアレね。

 チューブラーリムはタイヤとチューブが一体化したような構造になってるチューブラータイヤを取り付けるためのもの。これね。

 

 

 チューブレスリムは構造的にはクリンチャーに似てますけど、チューブを入れずに使用することを前提としたもの。

 

クリンチャーには大雑把にいって2種類ある…っていうか、あった:

 で、今回注目するのは、クリンチャー方式。これにはもともと2種類ありまして、それが W/O と H/E ってことみたい。

W/O とは、Wired On のこと也:

 W/O とは、ワイヤード・オンの略。タイヤビード部分にワイヤー(最近ではケブラー繊維もあり)を入れて補強し、リムとタイヤでチューブを包み込んで、タイヤの構造を維持する仕組み。もともとロードバイクなどの世界で発展してきた方式だそうです。

 

 サイズ表記では、ヨーロッパ風に 700x23C とか書いてあると、一応、W/O タイヤってことらしい。 

 

 

 

 

H/E とは、Hooked Edge のこと也:

 これに対して、より強度を必要とするマウンテンバイクなどの世界において誕生したのが、このフックド・エッジ。タイヤビード部とリム内壁に鈎つまりフックを設け、これを噛み合わせることでハードな用途にも耐えうるようにしたそうです。

 

 サイズ表記では、MTBの故郷アメリカ風に、26x1.25" とかインチ表記で書いてあると、一応、H/E タイヤってことで良いみたい。

 

 

 

 

 

もともと互換性は無かった W/O と H/E …だったんだけど…:

 そんなわけで、鈎(フック)が有るか無いか…というわけで本来は構造的に大きく異なる両者ですので、元来は当然ながら互換性は無かったのだそうです。

  しかし、その後、ロードバイクのタイヤの高圧化に伴い、非常に簡単に申しますと、W/O の構造がだんだんと H/E に似通ってきちゃったのだそうです。その結果、現在においては両者どちらとも言えないような判別しがたい構造に落ち着いちゃいまして、事実上、同じ物…と捉えても差し障りない状況が生まれたようです。

 

結語:

 そんなわけで、結果的に現代においては、W/O や H/E を気にする実益はほとんど無くなった…ということで、良いですか? W/O とか H/E とか全く気にすることなく、サイズさえ合えばタイヤとリムを組み合わせて使ってOK…ということだそうです。

 より詳しくは、こちらのページが面白いです。ご参照くださいませ。

www.raleigh.jp