チューブレスレディータイヤを自分で組み付けたりメンテナンスしたりするなら、これは持っていた方が良いな~っと感じた3つのアイテム
このごろ流行のチューブレスレディータイヤ。一見すると昔ながらのチューブドクリンチャーのように見えますけど、中にチューブが入っておらず、代わりにシーラント剤という液体が入っているタイヤのことです。
最初はMTB界隈から始まったこのチューブレスレディー。しかし、こんなメリットがあることから、ロードバイク界隈にも広がりを見せ始めておりますね。
よく言われているチューブレスレディーのメリット:
- ホイール外周部を軽量化できる。
- 原理上、リム打ちパンクが発生しない。
- 突き刺しパンクしても自己修復してくれる。
- 乗り心地が良い。
- タイヤとチューブの摩擦が発生しないため走行時のエネルギーロスが少ないこと等から、走りが軽い。
ですけど、「なんか面倒そう…」…と二の足を踏んでいる方も少なくない模様。
かく申します私、もちろん素人サイクリストの端くれの者に過ぎないのですけど、持って生まれた好奇心が災いしてか、チューブレスレディータイヤ(前後セット)の組付けを都合4回(タイヤ8本分)試行錯誤してみまして、「これは持ってた方が良い!」…と思った3つのアイテムをご紹介したいと思います。
名付けて、「チューブレスレディータイヤ3種の神器」!
…ああ、ベタなネーミング…(苦笑)。
■もくじ:
チューブレスレディータイヤ3種の神器:
チューブレス用タイヤレバー:
まず最初は、チューブレスに対応していると謳っているタイヤレバーです。
自転車を趣味にされいている方でしたらタイヤレバーは皆さんお持ちのことと思いますけど、チューブレスレディータイヤはビード部分が命。ここを痛めてしまっては空気漏れが治まりません。
そんなわけで、各社から販売されている「チューブレス対応」…を謳うタイヤレバーを用意されることをお勧めいたします。
タイヤブースター:
チューブレスレディータイヤの組付けで最も苦労するのは、ビード上げ。「普通のフロアポンプでできますよ~!」…と言っているタイヤメーカーもあるのですけど、リムとの相性なのか、製品個体差なのか、様々な原因不明な事情によりビードがどうしても上がらず、途方に暮れた経験をお持ちの方も多いはず。かく言う私もそうでした。
そこでお勧めしたいのが、タイヤブースター。
世には「チューブレス用チャンバー付きフロアポンプ」…なる物もあるのですけど、そのチャンバー部分だけを独立させたのがこの「タイヤブースター」…と思っていただいてほぼ正解。
「チューブレス用チャンバー付きフロアポンプ」…はとても高価ですし、サイクリストの皆さんでしたら普通のフロアポンプは既にお持ちでしょうから、お手持ちのフロアポンプに取り付けて使う「タイヤブースター」がお勧めです。ちょっとだけ安価ですしね(苦笑)。
実際に使用してみましたけど、使い方は簡単で、一発でビード上げが完了しまして、「あの苦労は何だったんだ!もっと早くコレ買っておけばよかった!」…と思ったものであります。
三本ローラー:
ビード上げも完了し、シーラント剤も入れ、組付け完了! しかし、もうひと手間必要なのがチューブレスレディータイヤの面倒なところ。
チューブレスレディータイヤは真正チューブレスタイヤ(レディーじゃない)と異なり、タイヤやリム自体に完璧な気密性はありません。実はごくわずかな空気漏れがあるのがデフォ。その空気漏れを最後にシーラント剤が埋めてくれてチューブレスレディーは完成するのですけど、そのために必要なのが「安定化作業」なのですね。
この安定化のためには、ぶっちゃけますと、組付け間もないチューブレスレディータイヤでちょっと1~2時間ほど外をライドしてくるのが一番手っ取り早いのですけど、外が雨だったりするとライドは憚られますし、初陣のチューブレスレディータイヤが初ライド中にトラブルを起こさないとも限りませんので、とっても不安であります。
そんなわけで、私の場合、組付けホヤホヤのチューブレスレディータイヤで三本ローラーを回すことにしております。
固定ローラーですと前輪を回せませんので三本ローラーなのです。こいつなら実走に近いストレスをタイヤにかけることができる一方で、室内ですので天候に左右されず、また、もしもトラブルが発生しても自宅ですから安心ですよね。
10分ごとに様子を見て、空気圧が下がっているようならエアを追加。場合によってはシーラント剤も追加。ときどきギアチェンジしてタイヤの回転速度を変えてあげると良いみたい。そんな感じで合計1時間も回せば安定化作業は完了。これで少しは安心してライドに出発できます。
難点を申しますと、ブロックタイヤでは三本ローラーに乗れない(たぶん)ことでしょうか。
もちろん三本ローラーに乗るにはコツと練習が必要なことも確かです。頑張って練習しましょう。
結語:
そんなわけで、チューブレスレディータイヤの組付けに役立っているアイテムを3つ、ご紹介いたしました。
チューブレスレディータイヤは、きちんと運用することができれば、本気のレーサーのみならず、趣味のサイクリングでも益多きことと思いますので、興味のある方はぜひ挑戦してみてくださいませ。私のような素人でもできたのですから、皆さんにできない理由はございません。