2020.06.13(土)
土曜日といえばSMR*1が楽しみになってきた今年。
6月13日も朝から快晴。真夏並みの気温になるということで、もちろん行ってまいりました。
本日の目的は、道道70号線芦別美瑛線の突破。芦別美瑛線とは、下のルート図の経由地5のあたり…。
ある程度地図を見慣れている方なら分かるはず、この道路の曲がり方は…。
■まずは前哨戦「野花南芦別線」:
朝5時30分ころ自宅を出発。東へ進みます。芦別市へ入ったら空知川北岸に回り、野花南芦別線へ。この辺りを走るなら普通に考えると国道38号線なのですけど、どうも路面状況や交通状況が悪く好きになれません。なので、最近はこの野花南芦別線が好み。
こんな感じで、のどかな山間の農村集落を進みます。こういう所を走った方が空気もキレイですし、絶対に楽しい! 自動車の排気ガスとか吸いたくない!
本日の乗機は、BOMBTRACK ARISE-2 2018 1x11。もちろんハンドルバーは Ridefarr AERO GRAVEL ALLOY。
このヘンタイハンドルバー、かなり好きです。
野花南芦別線のラスボスは、こちらの激坂。
うちのサイコンの表示によれば、最大斜度10%くらいですけど、長さは短いですし、無理せず登ります。前44T×後46T 最強!(笑)
■メインイベント「道道70号線芦別美瑛線」:
朝7時00分ころ。さて、野花南芦別線が終了すると、下の写真の2択となります。普通は右に行きますけど…、今日の目的地はこの左側、道道70号線芦別美瑛線であります!
この芦別美瑛線は、芦別市から美瑛町へ直接つながる唯一の道。地図で見ると、こんな感じ。
何年か前に自動車で通ったことはあるので、だいたいどんな道かは覚えておりますが…まあ、ろくでもない事になるでしょう、わくわく(笑)。そこを自転車で…。途中でどうしても無理だったら引き返してくれば良いや…という程度の覚悟でチャレンジ(苦笑)。
すでに徐々に登り始めておりますが、まだ舗装があります。砂利道区間11kmあり…との表示。まあ、そうでしょうね(笑)。
ちなみに、この辺りの地名は「落辺」…といいます。何て読むかわかります? 何やら因縁深げな…そんな雰囲気さえ感じる名称に思えてしまう私です。アイヌ語に漢字を当てた地名だと思うのですけど、何かもっと縁起良さげな漢字がいくらでもあるでしょうに、この漢字を当てた方のセンスは…。横溝正史ファンの方とかかな?(苦笑)
…というわけで、ここから砂利道区間スタートです!
ですけど、我が BOMBTRACK ARISE-2 は、メーカー公式に「GRAVEL」に分類されているグラベルバイクでありますので、ひるまず突撃しちゃいます!
ほどなく、道はこんな感じに! おいおい、ここ本当に道道かよ!!(爆)
もはや単なる広域林道ですね。それにしても、覚悟はしてきたものの、いつヒグマが出てもおかしくない雰囲気になってまいりました。そんなわけで、本日の熊除けミュージックはこちら。
ほか、NIGHT WISH の曲を iPhone 音量全開で流しながら進みます。こんな山道にはシンフォニックメタルが良くにあう…わけないか(苦笑)。
道は舗装工事がのんびり計画で進められておりまして、砂利とアスファルトが交互に登場。だいたい砂利8割アスファルト2割みたいな感じ。私たちの孫の代くらいには全面舗装完了するかな?
砂利部分は粗目の小石がゴロゴロしていて、本当に自転車では走りにくい場所ばかり。そんな感じで、私のサイコンの数値ですと斜度8%から11%くらいの登り坂が続きます。特に砂利の登り坂11%で数百メートルとか、ふざけるな!…と全力で言いたい(笑)。後輪が滑って、まともに登れん!
それにしても、ニューハンドルバー Ridefarr AERO GRAVEL ALLOY なのですけど、こういう道では中央の台形部分の出番はないですね。素直にブラケット部分をがっちり持って安定させないと、とても走れたものではありません。当たり前ですけど。
朝7時50分ころ、ちょっと開けた場所に出たので、一休み。
うわー、田舎~! …っていうか、山しかねぇ!!
「今どのあたりかな?」…と思って、グーグルマップを開いてみたら…、
圏外でした。当たり前か…(苦笑)。
ひたすら砂利とアスファルトが交互に出てくる登り坂を行きます。もうね、アスファルトの8%登り坂がボーナスステージに思えてくるという…ね(苦笑)。
再び開けた場所に出たので休憩。本日の装備はこんな感じ。
まあ、いくらグラベルバイクとはいえ、こんなふざけた装備とメタボな肉体で、よくここまで登って来たよ(笑)。
そんな感じで、ただひたすらに目の前の路面だけを注意しながら、Night Wish の調べに乗せて、人生の意味について考えながら(笑)登っていると、(一人で自転車に乗っていると、なぜか哲学的思考に陥ることって、ありませんか?)
朝8時30分ころ、
不意に現れたよ、この看板!!!
美瑛町!!!!!
あはははははは!!!!
何だろう、この看板を見た瞬間、心の底から笑いがこみあげてきて、こんな山の中で大声を挙げる不審な獣になってしまいました。
ここまで来れば、勝ったも同然!! 尾根を越えれば下り坂!!
一通り笑って笑って、とおりかかった自動車の男性に変な目で見られ(苦笑)、それから砂利道ダウンヒル。こんな場所でケガしてもアホらしいので、慎重に下ります。
そんな感じで、8時50分ころ、何とか無事に道道70号線芦別美瑛線の突破に成功!
■誘惑に負けて千望峠へ:
そんなわけで、当初の予定ではこの後は中富良野町奈江まで下り、そこから芦別市滝里へ抜けて帰る予定だったのですけど…。すっかり調子に乗ってしまった私、さすがに美瑛の町へ行きたい誘惑は何とか断ち切りましたが、ここまで来たら千望峠からの眺めを見ていかなくちゃね!…というわけで、足を延ばすことに。
ここからは基本的に下り坂なので、楽に進みます。上富良野町へ入ってすぐに、はい、見えてきたよ~、大雪山系!!
やっぱり良いわ~、この景色!
9時25分、千望峠駐車公園で一休み。ちょっと落ち着いて肉体状況を確認。特に痛みが生じているような場所もなく、予想していたような強い疲労感もなし。あの山道を超えてきたのに、ちょっと意外。これなら北星山を回っても大丈夫だよね?
■さらに誘惑に負けて北星山へ:
というわけで、中富良野町北星山を目指すことに。
千望峠を降りてからいつもより2本東側のルートを選択。初めて通った道ですが、なんかすごく景色よかった! これからはこっちの道をメインで使うことにしましょう。
うわ、絵葉書にしたくなるような景色!
ここは「パノラマロード江花」…というそうです。納得!
中富良野町に入り、北星山展望広場に到着は、10時15分ころ。
いつもながら良い景色です!
ここまで来て今更なのですけど、何かやっぱり疲労感を感じて、近くのベンチで寝そべる中年男になりました(苦笑)。寝起きで朝食も摂らず、ここまで飴と水だけで走って来たので、当然?
■帰路、中富良野町奈江から芦別市滝里へ:
しばらく休んで回復?したら、帰路につきます。富良野市まで下りてしまうと登りが面倒なので、早めにちょっと無理して中富良野町奈江に上り、そこから芦別市滝里へ抜けることにします。このルートですと、奈江までは登りますけど、その先は基本的に下って行けますので楽です。
■そして今日も最後は強風、向かい風:
芦別市滝里へ出たあたりから、まあ、その前から薄々気が付いていたのですけど、風が強くなってまいりました。
見事な西風、強風、向かい風でございます(泣)。
でもね、こうなってくると、新しいハンドルバー Ridefarr AERO GRAVEL ALLOY の中央の台形部分の出番になるのですよ!
コイツの中央台形部分の前端角のあたりを持ち、腋を締めると、ちょっとしたエアロっぽい体勢が取れます。この乗り方にも、さすがにちょっと慣れてきた感あり。当たり前ですけど、空気抵抗は明らかに減ります。ほんと体感できるほどに。
あとは、無理せずクランクを回し続ければ、私のようなメタボな貧脚でも前に進めます(苦笑)。
さすがに飴と水だけではお腹がすいてきましたし、500ml×2を持ってきた水も尽きてきましたので、芦別市のコンビニで補給。
ソフトクリーム好きの私です。こんな夏のような暑さの日は、ソフトクリームが最高にうまい!
最後まで強風向かい風は続きましたけど、無理のないペースを守って無事にゴール。
■結語:
いや、ほんと、マジで、芦別美瑛線を私が突破できるとは思ってませんでした。途中であきらめて引き返すことになっても、それはそれでヘタレなブログネタになって良いかな?…くらいに思っていたのですけどね~。
新しいハンドルバー、Ridefarr AERO GRAVEL ALLOY ですけど、この使い方にも慣れてきた気がします。荒れた路面ではブラケットや下ハンドルを使って安定させ、滑らかな路面では台形部分で空気抵抗を減らして巡航と、様々なシチュエーションをクリアしなければならないロングライド向きに良く考えられた製品だと思います。
走行記録はこんな感じ。
登坂高度1105m、あはは…。
こんなコースでも平均時速が15kmを超えたなんて、私としては上出来すぎる!
最後に、Relive 動画を貼っておきます。こんな感じで走りました。
SMR 芦別美瑛線・上富良野・中富良野 2020.06.13
最後までご覧いただき、ありがとうございます!