【FUJI BIKE】TALAWAH:俵(たわら)じゃないのよ、たらわーよ。太めタイヤの”フラットバーグラベルロード”!?
最近、太めタイヤのクロスバイクが増えてきました。太めタイヤのクロスバイクといいますと、まあ、ちょっとイジワルな言い方をあえてするなら「MTB類形車(MTBルック車)」(JIS規格)なのですけどね。でも、MTBルック車と聞くと悪いイメージを持つ方もいるかもしれませんけど、決してそうではありません。
さて、この記事でご紹介したいのは、FUJI BIKE の TALAWAH という自転車。最初、その太いタイヤからイメージして「俵(たわら)」…かと思ったのですけど、違いました。「たらわー」でした。で、「たらわー」…ってなに?
ほら、FUJI って、JARI(砂利)とか、NAOMI(なおみ) とか、そういう名前を自転車につけるから、ついつい、今度は「俵(たわら)」かと…。相撲とか外国人好きそうですし?
で、「たらわー」…とは、えっと、2021モデルから FUJI BIKE のラインナップに加わったこの自転車です。公式HPより写真は拝借しました。
クロモリフレームにクロモリフォーク。
そのフロントフォーク側面に3対のダボ穴。
太いタイヤは、27.5x1.75インチ。650Bホイールに44mmのタイヤ。ETRTO 44-584。ほぼロードプラス規格。写真で見た感じですと、もう少し太いタイヤも入りそうなフレームですね。
フロントシングル、リアはワイドレンジ10速(DEORE)の、1x10。最高ギア比=3.64、最低ギア比=0.95 ですので、荒れた路面も登り坂も余裕。
そして、なんと油圧ディスクブレーキ(Shimano MT200)。ほんと、油圧ディスクブレーキも安くなったものです。今やメカニカルディスクブレーキの方が高価かもしれません。
ワイヤーをフレーム内装していないところが素敵。ワイヤーは外装が正義。
実はワイヤー内装なんて何のメリットもございません…と思っている私です。あたかも最新っぽい見た目の雰囲気を醸し出す程度のプラシーボ以下の意味しかなく、そんな無意味な効果と引き換えに、製造コストが嵩むため価格は上昇、メンテナンス性は超絶低下という…。本当に意味なしのワイヤー内装。
これで89000円(税抜き)とは…、ちょっと信じ難いお値段では?
詳細は公式HPをどうぞ。
見た目はちょっとMTBっぽいですけど、MTBじゃありません。ですから、オフロードで飛んだり跳ねたりガシガシ使うような自転車じゃないでしょう。そういう意味ではMTBルック車(JIS規格)と言えますけど、この言葉に拘泥すると本質を見誤ります。
メーカー公式には「SUB = Sports Utility Bike」とカテゴリーしているようです。自動車の SUV っぽいイメージでしょうか。
私個人の見解を述べるなら、ロードバイクにフラットハンドルを付けたのが「フラットバーロード」なら、この TALAWAH は、グラベルバイク(グラベルロード・オールロードバイク)にフラットハンドルを付けた「フラットバーグラベルロード」とでもいうべき物に思われます。
たとえば林道ツーリングなどを考えてみたならば、MTBよりも荷物積載能力に優れ、太めタイヤで砂利道も安心、頑丈なクロモリフレーム+フォークで信頼性も良し。
最近流行の「自転車+アウトドア」に興味はあるけど、メイン機のロードバイクはあるし、サブ機にはそんなにお金はかけられない…という方などには、この89000円(税抜き)の SUB は最高の選択肢になると思われます。
もちろんサブ機ではなくメイン機としても、使用目的が合うなら良い選択肢になりそうです。
チューブレスレディーのホイール+タイヤに交換したら大化けしそうですね。予算があるなら是非やりたいカスタムです。
その辺の普通のありふれたクロスバイクを買うくらいなら、絶対こっちを買った方が良い!…と、私は思いますよ。
最後に、Bridgestone ordina M3 から自転車趣味の世界に入った私にとっては、「太めタイヤのクロスバイク」…というだけで無上の懐かしさを覚えます。
2013 年当時は700Cホイールに細いタイヤのスピード系クロスバイクが流行でしたけど、今、こうして太めタイヤのクロスバイクが増えてきている時代を見ると、ordina M3 は時代を先取りし(過ぎ)ていたんだなぁ…っと、しみじみ思うのでありました。え?ちょっと違う?
そういえば、うちの嫁のクロスバイク MARIN MUIRWOODS 26er SE も、よく似たコンセプトですね。
やっぱり私、最初からこの手の自転車が好きなんだわ~!