kirdina’s(裏)自転車秘密工房

「ordinaM3を買ってみたブログ」の作者による秘密の自転車工房です。濃い部分だけ抽出してみました。

サドル沼・・・ロングライド中のお尻やアソコの痛みや痺れについての私見

 サドル沼…という言葉がありますが、たぶん皆さまご存知かと思います。なかなか自分のお尻に心地よいサドルが見つからず、あれこれと買い替えて試す行為から抜けられなくなる、そんな底なし沼。

 そういう方がいらっしゃると知ってはいるのですが、実は私、尻が強靭なのか何なのか、これまで4台の自転車(完成車)を購入しておりますが、完成車附属のサドルにパッドなどない普通のパンツで、ほとんど何の問題もなく走っております。

 

 

 下の動画は、先日、土曜日朝から110kmほどを走った時のものです。

 


www.youtube.com

 

 この時に使用していたサドルは、BOMBTRACK ARISE 2 2018 完成車附属のもの。

 

 

 クッションなどあまり入っていない、薄くて割と固めのサドルだと思います。別に高級品ではありませんし、形状も普通です。

 服装は尻パッドなど一切入っていない普通のボクサーパンツに、薄手のカーゴパンツ。これで110kmを走って、お尻の痛みも、アソコの痺れも、ほとんど無し。

 

 



お尻の痛みやアソコの痺れを防ぐために私がしていること:

 いや…あの…、別に何も特別なことってしてないと思うのですけど、でも、ちょっとだけ書いておきます。どなたかの参考になれば幸いです。

 

サドルはほんのわずかに前下がり:

 「サドルは水平」…が基本なのだそうですね。でも、何ででしょ? 私が読みました某有名サイクリング雑誌の特集記事によりますと、「サドルは水平かやや前下がり。なお、前上がりにするのは全く意味がない。」…とありました。

 で、私の場合ですけど、私は上記写真のとおり、ほんのわずかですが前下がりにサドルをセッティングしております。この角度が合わないと、ロングライド時、途端にアソコに痺れが発生してきます。なので、私にとってサドルはほんのわずか前下がりがベストです。

 

サドル上のお尻の位置は一定ではない:

 どんなに座り心地の良いソファーでも、ずーーっと同じ姿勢体勢で座っていたら、体中が痛くなることでしょう。また、小さな子供が肩凝りと無縁なのは、常に動き回っているからなのだそうです。そうです、私たちの体は動くように出来ており、長時間同じ姿勢を維持するようにはできていないのでしょう。

 たぶん、それはサイクリング中でも同じです。ずっと同じ姿勢で乗り続ければ、そりゃあちこち痛くなって当然。私はそのように思っているものですから、ハンドルバー上の手の位置も頻繁に変えますし、(ビンディングペダルを使っていないので)ペダル上の足の位置も頻繁に変えます。そして、サドル上のお尻の位置も頻繁に変えます

 

 もう少し具体的に申しますと、ハンドルバー上の手の位置とサドル上のお尻の位置には、相関関係があります。向かい風などで前傾した姿勢をとるとき、ハンドルバー上の手の位置はサドルから遠い場所になり、サドル上のお尻の位置は後ろに下がります。逆に、アップライトな楽な姿勢をとるとき、ハンドルバー上の手の位置はサドルに近い位置となり、サドル上のお尻の位置も前に出てきます。そんな感じです。

 また、お尻の位置は斜度によっても変わってきます。登り坂ではお尻は前に、下り坂ではお尻は後ろ。

 

 こんな風にしていると、体重がかかるお尻の位置も常に変化しますので、痛みや痺れがでにくくなるのは当然なのではないでしょうか。

 

サドルに座り続けない:

 更に言っちゃいますと、私、サドルに座り続けないように気を付けています。別に「ずっとダンシング」とか、そういうことじゃないですけどね。

 ライド中、体重は5点で支えられていますよね。右手、左手、お尻、右足、左足の5点です。で、なるべく右足または左足(前にある方の足)で体重を支えるように意識すれば、必然的にお尻にかかる体重が減り(=サドルに座らない)ます。お尻に体重がかからなければ、当然、痛みや痺れがでにくくなります。

 そうすることで、結果的に右手左手にかかる体重も減りますので、手の痺れや痛みも軽減されます。また、ペダルにしっかり体重が乗ることになりますので、力強いペダリングが自然にできます。スポーツサイクルが前傾姿勢で乗るように作られているのは、空気抵抗云々もありますが、それよりもペダルにしっかり体重をのせるため…だと思うのですよね。

 

 サドルやハンドルバーは、単に体が前後に倒れないように支えているだけ…というイメージ。体重の7割はペダルに乗っているイメージ。自転車の上に座っているのではなく、自転車の上に立っているイメージ。そんな感じでしょうか。

 

 もちろん、ずーーっとそうしている必要はないのです。脚が疲れてきたらサドルに座ればよいですし、そうしていてお尻が痛くなってきたと感じたら、またペダルの上に体重を移してお尻を休ませればよい…と、そういうことを考えています。

 

結語:

 100km以上のライドをしてもお尻の痛みやアソコの痺れを感じにくい私の、ちょっと意識していること、工夫していることをまとめてみました。どなたかのご参考になれば幸いです。

 ちなみに、私も時にはお尻が痛くなることがあります。そして、どういう時にお尻が痛くなるのかもわかっています。それは、サボって、アップライトな姿勢で、軽すぎるペダルをクルクル回して走っている時だったりします。お尻の痛みに悩んでいらっしゃる皆さま、ご自身の場合はどうでしょうか?